この半年でたまたまかもしれませんが、初めてのお客様で更新期限が間近に迫られた事業者様から建設業許可の更新か?廃業か?というご相談が数件あります。

 

もちろん廃業届 ⇒ 解散 ⇒ 結了という流れもありますが・・・正直もったいない!!!!

 

別の可能性として 『建設業をやりたい若手に譲る、売る』 ということも、ぜひご検討いただければと個人的にはおもいます。

 

なぜなら、建設業許可の人的要件には 『時間』 に縛られるものがあります。

 

 

例えば、経営業務管理責任者は、内容によりますが『5~6年の経営の経験(取締役、個人事業主)』が必要です。

 

そのため、やる気ある若手が、たとえ資格等を持っていても(専任技術者は満たせても)、5年の経営経験という『時間』に縛られ、スグに建設業許可を取ることができない場合が多いです。

 

したがって建設業許可を取りたい場合、やる気ある若手は、仕事をバリバリやりたくても最低5年は思いっきり仕事ができない状況が続きます(許可無しでは消費税込500万円以下の工事しかできません<建築一式除く>)。

 

ゆえに廃業をお考えの事業主様は、廃業よりも、将来有望と思える血気盛んでやる気ある若手へ事業を譲渡し、最低5年は後見的立場で会社に留まって、若手が経管要件を充足し就任するのを見届けてから社長職を引退するのも、大きな意味で若手育成であり、既存の顧客利益と下請保護の観点からも社会貢献であると思います。

 

更新期限を間近に迎えられ建設業許可の更新か、廃業かでお悩みの方は、ぜひ上記の観点でお考えいただければと思います。